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【四国西部エリア一周】1日目 しまなみ海道で四国へ!
初日から計画外のため、もうどうにだってなる。
2日目のゴールは計画通り松山市とし、ここ新居浜からどのルートで向かおうか。
国道をまっすぐ進めば到着が早すぎる。
山の方に向かうと逆に道が険しすぎて到着が遅くなる。
と思ったが、ちょうどいいところに観光地を発見!
その名も“旧別子銅山”。
東洋のマチュピチュと呼ばれているらしい。
新居浜駅から南へ約16 kmのところにあり、そこを経由してから松山に向かうと1日の走行距離が約100 kmとなる。
完璧すぎるぜ…。
2019年9月15日 (日) 8:00 朝食
炭水化物の山。前日のハンガーノックの経験を活かす。
東横インは朝食が無料なのがありがたい。
しっかり食べて朝から完璧な滑り出しだ。
9:20 2日目スタート!
ゆっくりめのスタート。
すでに体がバキバキなのだが、張り切って走ろうか。
よくよく見ると、なかなかに整備された駅だ。
駅前にホテルがあるくらいだからここら辺じゃ栄えてる方なのかな?
もちろんこれから向かうのは山の方なので栄えてるわけないのだがね。
これから向かう先がすでにガスってる。
そして異常なまでに目立つ「骨盤」の看板。四国の民は整体を気にしがち、と_φ(・_・
まだ3 kmほどしか走ってないのに景色が変わりつつある。
地図で見ると急に山岳ゾーンに入ることがわかる。
平坦もここで終いじゃ!!!
一気に緑が濃くなった。
県道47号線を行く。
まずは道の駅「マイントピア別子」を目指そう。
ここから3kmだからそう遠くはないだろうが、勾配次第なところはある。
序盤から足を止めにかかる景色だ。
荒々しい岩を見るとどうしたってカメラを構えてしまう。
隣を流れるのは国領川。
峠道ってどこに繋がってるかわからなかったりするから不安になるけど、
こうして川の隣を走るだけで行き先が明確になってる気がして安心する。
まあ行き先はたいてい標高が高くなるんですけどね!!!
10:15 道の駅 マイントピア別子
看板がやたらと多い。
そんなにアピールしてたら「他には何もありません」って言ってるように見えてしまうぞ?
建物自体はレンガ風で重厚感ある。
日曜日ということもあって結構な人だかり。サイクリストはゼロです。
独り身に厳しい顔出しパネル。
ヘルメットとサイクルキャップと顔面を使えばなんとかできそうだ。
名物らしいので食す「いよかんソフト」。さっぱりしてておいしい。
空は曇天だが、やはり暑い。汗が止まらん。
ここまでの道のりは至って普通の上り坂だが、ここが最後の補給所ということもあって念の為カロリーは摂取しておく。
道の駅から目的の旧別子銅山まではおよそ10 km。
普通は車で行くか、観光バスが道の駅から出ているのでそれを使うか。
そんな道を自転車で行く。おらぁワクワクすっぞ!さて、どんな道だか。
道の駅を出発して早々に足が止まった。
立派なループ橋ですこと!
ここをグルーーーーっと走る。
ループ橋から来た道を振り返る。よくもまあこんな道を造ったもんだ。
いやー凄いね、自然。
車もほとんどいないし、走りがいがある。
細かいトンネルをいくつも抜ける。3,4個くらい連続してたかな?
迂回した道をつくろうにも川が邪魔するだろうし、なかなかこの別子ラインというのは癖がある。
緑が深い。が、道がけっこう綺麗なので怖さはない。
酷道好きには物足りないかもしれないが、知らない土地くらい安心して走りたいものよ。
11:10 旧別子銅山への分岐
気づくと雲がだんだんと流れて空の青さが視界に入るようになってきた。
見にくいかもしれないが、先ほどの写真を切り抜くとこんな感じで旧別子銅山への分かれ道がある。
ここまで約5 km。勾配は険しくないのでこの調子で行きたいところ。
いきなり道が狭くなるのねー!
車1台分しか通れないけど大丈夫そ?
いやー雰囲気出てきたね。
この岩の壁に何が起きたのか有識者教えて。
とりあえずなんか時代をすごく感じる。
こんな感じの道がずっと続くわけだが、ここまで走ってきた別子ラインとは打って変わってだいぶ勾配がキツい。
YAMAYAMAしくなってきた。
ここから若干下界を見下ろすことができる。それくらいに標高が高くなっているということですね。
だがここまで来てしまえばもう少し。
12:15 旧別子銅山
お昼頃にようやくの到着。
道幅の割には車が50台くらいは停められそうな広々駐車場。
ちなみにこの日は自分以外に2,3組しか観光客はいなかった。
とりあえず大量に汗をかいたので糖分と水分を補給。
ざっと見た感じ、固形物を補給できそうなところは無さそう。
サクッと観光しちゃいますかね。
少し歩いた先に展望台があるみたいなので、まずはそこに向かう。
うはーーーーー
歴史はよくわからないけど、これは歴史的価値が高そう()。
これが東洋のマチュピチュか。
階段を降りればすぐ近くにまで行けるっぽい。
下から見た図。
逆によくこの形を残したまま今に至ったなと思うくらいに歴史を感じる。
調べたところ、住友グループが1690年から採掘を始めたらしい。
1973年に閉山したらしいが、200年以上に渡ってこの地が活用されたと思うと考え深い。
しかもここはほんの入り口で、海面下1,000 mまで坑道は伸びてるとか。
住友の歴史|別子銅山
すぐ触れる距離だけど、触っちゃいけない気がする。
歴史資料館とかもあるのでしっかりと観光しようとするとなかなか時間がかかりそう。
ということでそろそろ観光終了!
来た道を引き返す!
なかなかにいい時間なのでカメラも構えずに一気に新居浜の市街地まで戻ってきた。
帰りは下り口調だったので楽ちん楽ちん。
13:50 お昼@ファミリーマート 新居浜中筋町店
お昼ご飯にしてはずいぶんと遅くなってしまったので、時短でコンビニ飯。
ほんとはご当地の食堂とか行けると旅行感がグッと出るのだが、時間には勝てない。
ここから松山まではおよそ65 kmある。
休憩込みで平坦を15km/hで進むのが自分のペース。なので松山までは4時間強か?
いや、途中山道っぽいところを進む区間があるので、5時間としよう。
そうすると、松山に着くのが19時ごろか…。
国道11号を行く。
いざ参る!
ただひたすらに。
まっすぐ前へ…。
………。
え、この景色しかないの…?
虚無になりつつあるくらいにひたすら真っ直ぐ。
草しかない。
雲すらない。
午前中はかなりガスってたのにこの天気である。
暑い暑い暑い!
体を冷やしたいぞ!
15:30 休憩@ローソン 西条氷見新御堂店
土佐名物「あいすくりん」というものらしい。
ファーストインパクトが強い。キャップに隙間がないくらいにアイスがモリッと乗っている。
見た目はアイスクリームだが、成分的にはかき氷に属するらしい。
アイスクリームとかき氷の中間のような食感。ちょうどよく体が冷えて良き。
だがコーンが完全に容器と密着していて取り出せない!
もはや不良品の領域。軽く押すくらいじゃビクともしない…。
(最終的には取り出せました)
16:15 中山川渓谷
山岳区間に入ってきた。
隣には中山川が流れる。
「渓谷」と呼ばれるだけあって、景観が素晴らしい。
ダイブしたら絶対気持ちいやつや…。
しかし時は夕刻。
山陰に入ってしまうと視界が急に暗くなってしまう。
山の夜は早いということよ。とっとと脱出しなければ!
このR11の山岳区間は単純な上り口調なだけで、面白みもなくただただ前に進むだけ。
淡々と進んでいこう。
登頂!
登り切ったご褒美に夕日が出迎えてくれた。
遠くに海が見える。
松山までもう少し。
太陽に向かって下る。
道が平坦になる頃には太陽がほぼ見えなくなっていた。
真っ暗になる前に下り終えてよかったぜ…。
新横河原橋あたりで日没。
18:00 松山市
ついに松山市突入!
ここから中心地まで約10km、あともう少しが長い。
時間帯もそうだし、中心地に近づくにつれて交通量も増える。
これは走りにくい。虚無タイム発動。
(無言で走る)
鉄オタじゃないけどご当地列車が走ってるとテンションあがる。
赤色?オレンジ色?
たぶんみかんの国だからみかん色?派手派手だな。
すっかり夜の景色に。
そして駅前の匂いがするぞ。
19:00 松山駅
ようやく着いたー!
愛媛の中心地のはずなのに、思ってたより栄えてないな。
クラシックな外観には好感を抱く。
田舎あるある「駅よりパチ屋の方が明るい」。
駅前のラーメン屋さん。えーと、会津って福島だよね?
札幌も発見した。
かに道楽まである。
ここはどこだ?愛媛か本当に。
路線バスが走ってると地方都市感が出るよね分かる。
19:50 東横INN松山一番町
ホテル着弾。
2日連続でホテル泊とはなんと贅沢なことか!
とはいえ不可抗力。
いくら地方とはいえ、松山は県庁所在地なだけあって野宿できそうな感じがない。
ゆえのホテルである。
さて、松山といえば「道後温泉」だろう。
だがその前に夕飯だ…。カロリーを摂らせろ…。
愛媛グルメは何が有名だかさっぱり知らなけど、さすがに観光中心地なだけあってお店もたくさんある。
選びたい放題だぜ。
21:00 伊予のご馳走 おいでん家
21時だというのにどこも混んでいて行列が外にまで出ているお店ばかり。
そんな中でちょうど入れそうだったのでヌルりと入店。
郷土料理があるみたいなので問答無用で注文する。
まずはみかんジュースから。
アルコールを入れたいところだったが、ホテルからちょっと離れてるのもあり、自転車で来店。
ゆえにノンアルコールです。
うむ。普通に美味い。
鯛めし定食。
鯛めしとして何種類か選べるのだが、時間帯が遅かったのもあり、炊き込みタイプしか残っていなかった。
美しい…。
鯛なんて普段食べないんだが、こんなにも甘くて味が濃いものなのか…。
温泉前に優雅すぎる食事だ。
22:00 道後温泉
写真で見たことあるやつだ。
遅い時間なのに人がたくさん集まってる。
中には浴衣を着ている人もいる。きっと近くのホテルに泊まっているのだろう。
正面から。
すごく有名な観光地なんだろうが、これって温泉入れるの?
正面から誰も入っていかないんだけども。
と思ったら正面じゃなくて横側に入口があるのね〜〜〜
そしてすごい人の列。
20分くらい並んだ気がする。
ようやく自分の順番が来て料金を払う。お値段400円くらいで「こんなに安くていいんですか!?」という気持ち。
「ご利用は1時間以内です〜」と時間制限あり。
まあこれだけ人がいれば制限を設けないと入れないわな。
内装もザ・木造建築という感じで味わい深い。
肝心の浴室だが、チマっとした浴槽が中央にあり、正直ゆっくりと湯船に浸かれるような状況じゃない。(人が多くて)
湯船にザブンとしたらサクッと上がって撤退!
いそいそとホテルに帰還!
途中コンビニで買ったご当地ビール「道後オレンジ・エール。ようやく酒が飲めるぜ…
名に恥じないしっかりとしたオレンジ風味で美味しくいただきました。
ストレッチをし、ベッドに入る頃にはすでに日付が変わっていた。
いよいよ明日は念願の四国カルストに向かう。
ここから先は最終日までホテル生活できないからしっかりとベッドで体を休めよう。
続く。
↓サイコンが壊れて使用できず、後日手入力したルートです