【下北半島一周】4日目 本州最涯の地へ(関根-八戸市)

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知らない天井だ。
目覚めた時に天井があるってめちゃくちゃ安心するのは私だけだろうか。
お宿の人には朝6時くらいにチェックアウトすると伝えている。
たぶん朝ごはん作ってるだろうけど、いなかったら鍵だけ置いていけばいいよ〜とのこと。(ゆるい)
と、思っていたが余裕で6時を過ぎてもまだ出発の準備ができていなかった’`,、(‘∀`) ‘`,、
そしたらなんとまぁわざわざ起こしに来てくれて結局そのまましっかりとお見送りしていただくという←
大変良きお宿でした!
去り際になんとオニギリも持たせてくれた。
これはありがたい!尻屋崎に着いたら絶景を眺めながら食べよう。
そう、これから向かうのは“本州最涯の地”と呼ばれる尻屋崎だ。
下北半島ツーリング4日目、本日も太陽を味方にいざ出発!
とにかく「クマに注意すること」って何度も言われた。
注意しようがないものをどう注意すればいいのか、ちょっと考えてほしいところ。
クマ出そうなんだが。
国道279号線を離れた瞬間から心配になるくらいに何もない景色が広がり、車なんてもちろん、電柱も電波もなく、なんだったら周囲の音ですら消えてしまった。
色々な所を走っていると、周囲がやたらと静かに感じる場面に何度か遭遇するが、この静けさはかなり特別な感じがした。
しばらくは広くなったり狭くなったりする道を牧場を眺めながら進む。
周囲は次第に「原子力ナンチャラ」、「燃料ナンチャラ」と政治的なものを感じ取れる景色になった。ま、基本的には施設があるだけで人が生活するにはあまりに不便すぎることに間違いはない。
ずっと内陸部を進んでいたが、気づけば道路は海沿いを位置していた。
海と三菱マテリアルの大きな工場に挟まれた道路を進む。
設備がいちいちデカい。
このプラントの設計者ってものすごく頭いいんだろうなーと頭の悪い感想。
工場地帯を抜けると程なくしてゲートが見えてきた。
このゲートの先に尻屋崎がある…!
立入禁止のように見えるが、これは放牧されている寒立馬が逃げないようにするためのゲートらしい。
実際には近づけば勝手に開く。
ゲートを通過すると気持ちがガラッと変わるのがまた楽しい。尻屋崎、いったいどんなところなんだろう?
そして放牧されている寒立馬とはいったい…?
うぉぉおおおおお開放感半端ねぇって!
視線の先に灯台がみえる!
そして到着!尻屋崎!
“本州最涯の地”の碑が建てられている。
天気が良すぎて果て感はあんまりないけど。時期によってはその名に恥じない果てっぷりが見られるかも。

お、

寒立馬だ!!!
めちゃくちゃいっぱいいるし。普通にいらっしゃるんですね。
いやー大きいぞ。太いぞ。道の真ん中歩いちゃってるし。
人のことなんか気にせずにめちゃくちゃ近くを歩いてくる。
寒立馬(かんだちめ)は、青森県下北郡東通村尻屋崎周辺に放牧されている。厳しい冬にも耐えられるたくましい体格の馬である。南部馬の系統で足が短く胴が長くて、ずんぐりしている[1]。現在の形になるまでに、ブルトン種などの外来種との交配がなされた。

(Wikipedia「寒立馬」参照)

通れません。
たくさんいるように見えるが、かつては9頭にまで減ってしまった時期もあるとのこと。

日によって出没ポイントは違いそうだ。たしかにゲートは必要かもしれない。

ちなみにこの辺りは馬のうんぶりが至る所にあるので走るときには注意が必要かも。
とはいえこの景色!下を見て走るだなんてもったいない!
自転車に乗っていると本当にいろんな景色に出会える。
車では見落としてしまうような所でも、自分の足でその景色の中を走り回るからこそ心に残るものもある。
そんな絶景を目の前に、民宿で貰ったおにぎりをmgmg。
(馬のうんぶりに注意しながら)
いやー最高な贅沢だ(´^ω^`)
お腹が膨らんだ所で尻屋崎を後にする。
結局1時間近くも滞在してしまった。
尻屋崎、いいところだったなー。なにもなくて。
何もないのがなんかいいよね。もっと気温が下がった頃に行くとまた違った雰囲気なんだろうなー。
さて、尻屋崎を後にしたらもう特にやることが決まっていない。
日程的にはまだ余裕があるし、なんなら延長して旅を続けてもいい。
が……うーん、正直この下北半島、もう十分に満喫してしまった。
ということで帰宅するぞい!!!
八戸駅まで一気に進む。
景色はずっと山道が続く。ガードレールも電柱もないし、なんなら電波もない。自分がどこを走っているのか分からなくなる。
走っていると時折「北海道に似ているなー」と思うこともしばしば。
たしかに、道路は広いし電波もないし牧場もある。唯一違うとしたら、青森のこの景色には終わりがあることだろう。
北海道の場合にはこの景色が延々と続く。
やはり広大な大地は北海道オリジナルだな’`,、(‘∀`) ‘`,、
逆に言えば山あり谷ありは下北半島にしかない。
みんな違ってみんないいね👍
時折、思い出したかのように人工物が現れる。
次第に山道から抜け、交通量も増えてきた。旅の終わりが近いぞ。
そして
八戸市in!!!
いやーなかなかのペースだぞ’`,、(‘∀`) ‘`,、
しかしこの八戸、なかなかに厄介で八戸駅自体は町の中心地から外れているらしい。
国道を外れてしばらく県道を進むも、工事中だったりしてなかなか近づけない・Θ・)キイイイイイ
本当だったら20分ほどで駅に着く予定だったのに、結局倍以上の時間がかかってしまった。
そしてようやく八戸駅の案内が!
ゴーーーーーール!!!!
完全燃焼だ!!!
ゆっくりと思い出に浸りたい気持ちもあるが、あまり時間がなくなってしまった。とりあえず、帰る前に風呂だ!
ということで「はちのへゆーゆランド 新八戸温泉」にて体を休める(´^ω^`)
いやーやはりツーリングの後の温泉は素晴らしい。何度だって言ってやる。ツーリングの後の温泉は素晴らしい!!
といっても時間がないのでザザッと上がり、また駅まで戻ってお土産を購入。
うーん、八戸駅なら新幹線も止まるしもっと大きいかと思ったけど…お土産コーナーの大きさでいったら新青森駅の1/4くらいかも。

と、そんな感じでバタバタしながら旅の終わりを迎えた。

輪行し、新幹線にて関東に戻る。
「唯一天気が良かった」、そんなきっかけで始まった下北半島ツーリング。4日間しかいなかったが、全日程晴れ、秋らしい朝の冷え込み、想像を超える絶景の数々、新鮮な魚介類……なかなか満足度の高い旅となった。
やはり初めての土地というのは満足度を高めてくれる。
日本全国、まだまだそんな所がたくさんあるだろう。
それはまた、次の旅までの楽しみに取っておくとしよう。
おわり。
下北半島ツーリング4日目
(関根-八戸市)
走行距離159.31km
総距離465.78km


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