【中部ツーリング】3日目 旅立ちは突然に

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朝だ。
寝ぼけながらテントを出る。
空気が冷たい。
5時半か…。

朝の薄明るいなかだとモンベルグリーンがよく映える。
お散歩にきてる人たちが珍しそうにこちらを横目に見てくる。
おいおい、見世物じゃないんだぞ。

詩人のように心がやけに落ち着いていた。
無理もない。なにせ今日は台風だ。
もう一度言う、“台風” だ。

今年は台風の発生がかなり遅く、今更になってボンボン現れやがった。
しかも今回はトリプル台風が関東に向かって進行中だ。

自然には勝てないし、逆らう気もない。
5日間予定していたツーリングも今日で終わり。
せっかくの松本だ。観光していこう。

この日は日差しが尋常じゃなかった。
連日のサンシャインのせいで皮膚がもはや火傷状態。
アームカバーは絶対に忘れちゃあかん_( _´ω`)_

なわて通り。
松本はカエルの街と呼ばれているらしい。

至る所にカエルがいてなかなかキュートな街並みだ。

大きな振り子時計だ。

博物館らしい。あとで寄ろう。

さすがにこの時間だと車も少なくて良いね。

人が少ないうちに松本城!!!

なるほどこれは美しい。
影が驚くほど長く感じる。

蓮の花が咲いてる。

この時間からでもけっこう観光客が来てるのには驚いた。

街が起き出したところで朝ごはんへ。

地元じゃ有名な喫茶店だと聞いて足を運んでみた。
中はすごく落ち着いてて、スタッフが3人ほど。
どこか見覚えがあると思ったら、ジブリの世界観に似てるからか?
耳をすませばに出てきそう!
優雅に朝食を食べ(その後コンビニでさらに追加)、開園時間を迎えた松本城へ。
国宝。
久しぶりに聞いた響きだ。
うぉぉぉぉぉおおおおおおおおおお
美しい!!!
これは俺でも写真撮るレベル←
石垣と水面と白鳥。
風情!!!
正面から見るとまた一段と雰囲気が違うな。
天守が現存する城は12しかなく、五十天守は姫路城と松本城の2つしかない。
こちらスネイク、松本城へ潜入した。
中は急な階段がたくさんある。
バリアフリーはゼロ。
天守閣からの景色。
綺麗な街並みだ。
上高地のあたりはちょうど雲がかかってる。
一方で松本市内の上空は雲一つない晴天。
まぶしっ!!!
近くで見るとその迫力に圧倒されるな。
この黒と白の絶妙な対比に美しさを感じることができる、そんな和の心がまだ残っていたらしい。
お城の造りといい、庭園といい、ここには美しいものしかないらしい。
それにしても本当に眩しいくらいに太陽がイキイキとしてやがる。
あまりにも日差しが強いから調べてみると、松本は日本一紫外線が強い町らしいぞ。
涼しさ。
松本城近くの和菓子屋さんのカキ氷。
マロン味という初体験だったが、これは美味いぞ。栗の甘さと氷の冷たさが口の中で踊ってる。
街を練り歩いてると小学生のマーチング集団に遭遇。
いや〜ここは本当に情緒ある街だなあ!!!
昨日は疲れすぎてて気づかなかったが、松本はいい街だぞ。
朝に見かけた大きな振り子時計の建物。
洋の東西を問わず、様々な時代の時計が展示されていた。
博物館の中は人がほとんどいなかったからか、とても静かだ。
いろんな角度からカチカチ音が聞こえる。
癒し。
こういう雰囲気、好きです。大好きです。
時報のタイミングであっちこっちから鐘が聞こえて面白かった_( _´ω`)_
博物館を後にして、いよいよ信州そばを食べに足を運ぶ。
開店15分前に並んだのに、すでに行列になっていた…。
すごい人気だ。開店が近づくにつれてどんどん人が集まってくる。
幸いにもちょうどラストひと席に入れた。ラッキ〜(´^ω^`)
うはっ
蕎麦だ蕎麦だ蕎麦だ(´^ω^`)
うむ、美味い!!!

正真正銘の信州蕎麦だ。

長野県産のそば粉が何割以上使用していないと認められない、などなど色々あるらしいが正真正銘の信州蕎麦だ(´^ω^`)

至る所にある湧き水。

蕎麦を作る際には豊富な湧き水を使うそうで。
とにかく冷たくて気持ちが良い。
ご当地の文化やグルメは絶対に欠かせない。これがあるからツーリングが楽しくなる。

そして松本駅。
夜には風と雨がやってくる。名残惜しいが仕方がない帰らなければ…。

「まつもと〜、まつもと〜。」

帰りの電車は初めて乗る “特急しなの” 。
シートに深く座り込み、しばらく目を閉じた。

充実感が半分と、悔しさが半分。
電車の中ではかなりボーッとしてたと思う。

こうして記事を書きながら思い返すと、かなり濃密で非日常な時間だった。
たぶん街らしい街がほとんどなかったからだと思う。大きな国道はないし、お店も少ない。平坦な道はほとんどないし、周りを見渡せば山、山、山の連続だった。
日常では味わえないものばかり。

今回走った道の多くは冬になると雪に覆われてしまう。
いつかそんな景色を見てみたい。カメラに収めたい。
結局のところ、そういった好奇心があるから次に繋がるし、それを満たしてくれるのが自転車だったりする。

次は、どこを走ろうか。

おわり。
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