【四国西部エリア一周】1日目 しまなみ海道で四国へ!

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2019年9月13日(金) 18:00 定時退社——–。

そう、数えるほどしかない貴重な定時退社である。

もともとは前週に北海道へ10日間の自転車ツーリングに行こうと思っていたが、
まさかの出発前日に食中毒が発症し予定変更。
出発日をズラさざるを得ず、晴れている地域が唯一四国だけ。
結果、念願の四国に初めて訪れる機会が得られた。
不思議な巡り合わせだ。

基本的にパッキングは前日までやらない派なのだが、今回もやはり準備はゼロ。
それゆえ華金の全ての予定を断り、急いで自宅へと足を運ぶ。

一応食中毒にかかりながらざっくりと四国ツーリングの計画を立てた。
初日は広島県尾道からしまなみ海道を渡って四国入りする計画である。

しまなみ海道も初めて。ワクワクが止まらないぜ、、、

尾道までは東京駅から新幹線で向かう。
新幹線輪行はめちゃくちゃ気を遣うから正直好きじゃない。
各車両の後列にある、あのスペースを獲得しなければ座席でくつろぐことができない。

帰宅中に検索したが、最後列の指定席が取れず。
仕方ないのでめちゃくちゃ早く東京駅に行って先頭で自由席を確保する作戦を決行。

パッキングが完了し、布団に入れたのが日付が変わる頃。

一発で起きれないタイプのアラームの使い方テンプレです。

3時間しか寝れないけど、最後列に座れれば東京駅から新尾道駅までの移動中に3時間は寝れる…。

2019年9月14日(土) 朝立ちの旅

起床成功。始発で東京駅へと向かう。

電車は動いているのに新幹線用の券売機が閉まっていて再び購入できず…。
こういうのは事前に準備しておくのが吉ですな。
まあEX予約だけはしてあるからチャチャッと発券できるからタイムロスはほとんどないはず。

東京駅始発ダッシュ組がすでに改札オープン待ちしている。

東京駅に着いたら新幹線のチケット発券しようと思ったのにまさかのシャッターが…!!
しかもこのシャッター、結局改札がオープンになると同時にシャッターも上がり始める始末。
せっかく早めに着いたのに意味がない。

しかここでまさかの事態発生。
これまでの乗車区間を利用したSuicaを券売機に入れないと新幹線チケットが発券できないことが発覚。
いや、利用してたのモバイルSuicaなんですが。どうやって券売機にブチ込めと?

泣く泣く窓口へ向かうも、窓口はすでに行列。
始発チャレンジ、オワタ_:(´ཀ`」 ∠):

都思ったけどいろいろとあったけど結果的に自由席で列車後列を確保!
ついに僕の夏休みが始まる!

東京から4時間後、新尾道駅に着弾!

輪行解除する場所がある。さすがサイクリストの聖地だ。

この日は自分を含めてサイクリストは3人。
続々と車体を組み上げる2人とは対照に、私は一人固まっていた。

クイックレバーがひん曲がってやがる…!

緊急事態だ、、、
まさかスタートする前からトラブルがあるとは思いもしなかった。
クイックレバーの先っちょだけひん曲がってるせいで手で戻そうにもほとんど力が伝わらない。

近くの自転車屋を探すと、新尾道駅から4kmほど離れたところにロードバイクを扱ってるお店があるらしい。
歩くと1時間、、、それはあまりにタイムロスが過ぎる。

まあ、ひん曲がってるとはいえ、ある程度は固定できるから振動とかに気をつけて低速で走ればなんとかなるだろう。

10:00 1日目スタート!!!

スタート、の前にまずは修理に向かわねば。
ツーリングはひとまずお預け。

新尾道駅からまずは尾道駅方面へ!
下り句調で楽ちん楽ちん。前輪が吹っ飛ばないようにだけ気をつけながら走る。

尾道駅!
以前に尾道駅を見たときはオレンジ色の屋根だったけど、いつの間にか改修されて随分と綺麗になってるじゃない。

さて、尾道駅目の前にある「尾道本通り商店街」にお目当ての自転車屋さんがあるらしいので行ってみる。

古い商店街だが、たくさんの人・人・人だ。
雑貨屋さんだったり飲食店だったり。
時間があればぶらりと立ち寄りたいところだが、真っ先に自転車屋さんに向かう。

THE RED BICYCLES ONOMICHI
THE RED BICYCLES ONOMICHI

小さなショップだが、ロードバイクが立ち並んでいるから信頼できる。
どうやらレンタルショップらしい。

店主に事情を説明し、クイックレバーをグイッと直してもらった!

「金属疲労で折れる可能性もあるからちゃんと交換してね?」
「りょーかいサンキュー店長!」

ってことでようやくツーリングがスタートできる。

しまなみ海道へ!

修理が終わった時点で11時過ぎ。ずいぶんと時間がかかってしまった。

さて、しまなみ海道を通って四国を目指すわけだが、
しまなみ海道は島同士を橋で結んでいるから四国まですべて陸路で向かうことができる。
なのでとりあえず橋だ。橋を目指そう。

橋の下まで来たんだが、、、

これ、自転車で行っていいやつなのか…?

はい、しまなみ海道への入口が分かりません!!!

調べたところ、やはりここから自転車では行けないみたい。
尾道からは船が出ているとか。
それ、先に言ってよ〜〜〜

来た道を引き返す。
またタイムロスをしてしまった。
なかなかツーリングが始められない!

ようやく船着場を発見!
10分間隔で出てるから時間に追われなくて済むね。
料金は自転車込みで110円。
輪行しなくてもそのまま乗せられるからすごく助かる。

ちょうど出港の時間だったのでそのまま流れるように乗船!
チケット発券とかはなく、そのままオジ様に現金で渡すスタイル。

思い返すとこの日は朝から予定通りにことが運ばないな。

・新幹線の発券ができない
・クイックレバーがひん曲がってる
・しまなみ海道の入口がわからない

こういう経験を積み重ねて人は成長する。
きっと次回のツーリングで活かされるに違いない!(ぜったい忘れる)

11:30 向島

5分ほどで対岸についた。
ここは向島。ようやくの、ようやくのスタートだ!

道路にブルーラインが整備されてる。
これを辿るだけで今治方面に行けるのかな?

すごい!ずっとブルーラインが整備されてる!
てっきりスタートだけかと思ったら。これほんとに今治まで行けるんじゃない?

海だーーーー!!!!

天気も抜群!さすが晴れ男!(晴れてるところに行く男)
ちなみに気温は30℃ほどある。温度以上に日差しが強い気がする。

いや最高だね。脚が止まる。

一つ目の橋だ!因島大橋(インノシマオオハシ)!
再び「入口どこ案件」になりかねないが、ブルーラインのおかげで迷わずに行ける。

橋に行く道だが、これが結構上る。
なるほど、しまなみ海道の獲得標高はこういうことかと。
橋を渡るたびにこれだけ登れば確かに獲得標高は稼げるな笑。

橋の下を走る!
てっきり車道を行くのかと思ったら橋の下にこんな贅沢な仕掛けがあるとは!
これはテンションが上がるぜーーー

12:15 因島

橋を渡ったところで本日のお目当ての「はっさく大福」をいただくために道を外れる。
ツーリング出発前にしまなみ海道のおすすめのグルメをTwitterで募集して知った。
この日のお昼がまだだったので、大福でしっかりと糖分を補給するぜーーー

12:45 はっさく大福はっさく屋

因島大橋のすぐ脇にあるお目当てのお店。はっさく大福はっさく屋。
お店の名前にも載ってるくらいにはっさく大福が名物なのだろう。
どんなものか、いざ!

嘘だろ…。

おいいいいいいい!!!

販売期間は10月から翌年8月中旬くらいまでらしい。
ちょうど隙間のタイミングで来てしまったようだ。悲しい。

代わりに「ぶどう甘夏大福」を食す。

すごい!名前の通りにぶどうと甘夏がそのまま入ってる!夏いぜ!

因島ははっさく大福以外にチェックはしていなかったのでサクッと次の島へ!
もう少し時間があればな、、、

13:20 糸口島

糸口橋を渡る。

一応各島に立ち寄りスポットを最低1つは押さえている。
今回立ち寄るのはデザートだ!(また)

さて、この辺りからたまたま一緒の方向に走っていたサイクリストと何度もエンカウントしていたので一緒に行動することに。

「いまからデザートを食べni….」
「行きましょう!」

即答(^ω^)

目指すはデザート!

かなり陽射しも強くなってきてるからこれは体に染み渡るぞ、、、

13:40 しまなみドルチェ本店

しまなみと言えば!ってくらいに有名らしく、人がすごく多い。

今回頼んだのがこちら。

何をトッピングしたのか覚えてないけど、たぶんレモンとイチゴ。
テラス席でいただきます。

暑くなった体に染み渡っておいしーーーー!!!

見た目も可愛いし、口からも夏を感じられる味わい。
さっぱりとしててこれは夏だ。

14:00 耕三寺

続いて訪ねたのはしまなみドルチェ本店から少し走ったところにある「耕三寺(コウサンジ)」。

すごく立派な門。
なんで訪ねたかというと、なんか凄そうだったから。

入場料が1,400円とちょっとお高めだが、入って納得。これは見応えがある。

画角に入りきらない五重塔。
色が朱色でとても鮮やか。

そして「孝養門」と呼ばれるこの門、えらい豪華な門なのもそうなんだが、見た目が完全に日光東照宮の陽明門だ。

どう見ても日光東照宮だ。

実際に日光東照宮陽明門がモデルになってるみたい。原作よりも豪華なのでは???

本殿もどこか平等院鳳凰堂のような雰囲気。
カラーリングがとにかく鮮やかだし豪華だし、極楽浄土のイメージそのものだな。

ただ、いたるところにちょっとキモい狛犬が並んでるのが気になる笑
しかもこれ、一体一体表情が違くて草。

いっぱいいるううううううううう

建物も豪華だけど、地下に洞窟があって、そこがさらにすごい。
人工的に作ったものらしいのだが、途中に滝があったり、天井までびっしり仏像が並んでたりする。
(暗くて写真は撮れなかった)

耕三寺、すごくよかった。近くに商店街もあったし、もっと楽しめただろうな。
糸口島の立ち寄りスポットはこれで全部回れたので次の島に向かいます!

橋が見えてきた!

多々良大橋。
いちいちデカいぜ…。
この橋に渡るにも、やはりけっこうな上り坂を登るわけだが、これがなかなか心臓にくる。
一番暑い時間帯だから余計に体力が奪われる。

「今まで脚休ませてもらったんで前引きますよ!」

ってことで先頭交代!
二人で走るって経験が全然ないから「脚を休める」の意味がわからなかったけど、変わってみてなんとなくその意味を実感した。
先頭で走るといろいろとペース配分考えたり、路面状態を気にしたりと、頭で処理しなきゃいけないことが多い。
後ろに付けばそういったことを考えなくて済む。

結構これが楽だったりする。
上級者になると風避けとかそういった話になるんだろうけど、そこまで自分はうまく走れない。

「処理する情報量が減る」

これだけでもありがたい。

15:00 大三島

海の上で県を跨ぐぜ!

県境を前にするとどうしたってテンションが上がってしまう。
これは写真を撮らずにはいられない。

そして初めまして愛媛県〜〜〜!

橋を渡り終えた先に道の駅があるっぽいので、そこでちょっと休憩としましょうか。

15:30 道の駅 今治市多々良しまなみ公園

かなり土地が広い。
サイクリストウェルカムな空気をすごく感じる。

中に入ってお出迎えしてくれたのがこいつ。
で、でかい〜〜〜〜!!!

「左ヒラメに右カレイ」ってことなんでヒラメかしら?
真下に生簀もあってなかなかの破壊力。

「マハタ」とかいう魚も名産らしい。名前だけでも腹が減る、、

あんまり時間もなかったので売店でサクッと補給できるものを購入。
愛媛といえばみかんでしょ!

「柑橘の雫」、贅沢な名だね。

すごくさっぱりしてて美味すぎる、、、
暑すぎる日には最強の味方だ。

施設の奥側にサイクリストが集まっていたから何事かと向ってみた。
なるほど、これは集まるわね。

「サイクリストの聖地」

記念にパシャリ。

道の駅のすぐ脇に坂があったのでついアタックしてしまった。
「いろは坂」だと!?
かの有名な「日光いろは坂」と同じく五十音の九十九折りがこの先にあるのか!?

おおん??

道の端にずらーーーっと「いろは」が頭文字になったことわざが刻まれた石碑が並んでる。
奇妙な場所だ。

まあネタになるかなーと思って登ってみただけだったが、登り終えた先に「しまなみコーヒー」のショップカーを発見!

ロケーションが最高すぎる。

都会から離れてゆっくりと時を過ごすって憧れる。。。

瀬戸内海を一望しながらしまなみコーヒーをいただきます!
火照った体に冷たいコーヒーが滲みる〜〜〜〜

次の島へ。
だいぶ影が伸びてきた。スタートも遅かったし、さすがにゆっくりしすぎたか?

16:00 伯方島

大三島橋を渡る。
「伯方の塩」で有名な伯方島に突入!

語呂で覚えてたけど、そういった島が本当にあるのね。
小さな島で立ち寄りスポットも特に設けておらず、サクッと次の島へ!

16:20 大島

しまなみ海道最後の島に渡る。

この辺りから体調が一気に悪くなる。
なにせ朝から炭水化物をほとんど摂っておらず、いわゆるハンガーノックという状態だったのだろう。
というのも、今までハンガーノックになった事がないから状況を正確に捉えられていない。

巡航速度が全然上がらなくて、向かい風のせいか?なんて思っていたが、
途中から吐気がやばい。

一緒に走ってたローディーに状況を報告。
取り急ぎ近くのローソンにピットイン。

さて、このままダラダラ走るのはまずい。
このペースじゃ四国に入る前に日が沈む可能性が高く、それなら自分を置いて先に行ってほしいと伝える。

「いや、ここまで一緒に走ってきてそんなことできないですよ!!!」

と、なんとも嬉しい一言。
OK私頑張ります!

経口補水液が効いたのか、吐気はなくなった。
けどパワーが出ない。

この状況であれば普通は近くに泊まれるところを探すのがベストなんだろうが、そのまま四国へ向かう。

いや、より正確には、”あるスポット”に立ち寄ってから四国へと向かう。
あるスポットとは、「亀老山(キロウサン)展望台」だ。

瀬戸内海と来島海峡大橋を望む、しまなみ海道随一の絶景。

しまなみ海道に来てその絶景を見逃すなんてことは、体が弱っててもあり得ない。
自分に鞭を打って前に進む。

しかしこの亀老山展望台に向かうまでの道がエグすぎぞおい。

あとで知ったが、平均勾配13%で距離3kmあるらしい。
ただでさえキツい道なのにバイクパッキング仕様に加えてハンガーノック状態。

次第に辺りが暗くなる。

黄昏時を狙っているのか、狭い道を車やバイクにどんどん追い抜かれていく。

せっかく登り終えても日が沈んでるんじゃ意味がない!
なんとか、なんとか間に合わせねば…!

18:00 亀老山展望台

間に合ったぁああああ!!!!!

ちょうど展望台に着いた時にはこの状態。

陽が、、、

沈んだ。

一瞬だった。

黄昏時だ。

この瞬間、俺は女の子になっていた————-。かも。

ずっと眺めてられる。
ここの展望台、けっこう建築物としても面白い。
もっと体調を整えてまた来よう。

18:30 四国突入!

亀老山から見下ろした来島海峡大橋を渡る。感慨深いですな。

しかしこの橋、めちゃくちゃ長い。いや長い。ほんと長い。ほんとに橋か!?

さて、一応今日の予定で来島海峡大橋から30kmほど離れた伊予小松駅方面まで走ろうと思っていたが、
時間的にも体力的にも無理だと判断。

今治駅から輪行するぜええええ!!!超輪行するぜえええ!!!!

JR予讃線(ヨサンセン)で移動!

いやーまさか初日から輪行するとは思わなかったw
今治駅周辺でホテルを探したけど満室。
少し離れるが、一緒に走ってるローディーは新居浜駅前の東横インに予約しているらしく、
確認したら空室がちょうど1室空いているみたい!

最後まで面倒を見てもらって本当に助かった!

ホテルに着いたのが21時頃。
近くのお店はチェーン店以外はもう閉まってるらしく、グルメは堪能できなそう。

コンビニで炭水化物をガッツリ買って、自室でようやく一息。
長い1日だった…。

しまなみ海道、とても良かったが1日で走り切るには時間が足りない。
前泊するか、途中の島で一泊したいところ。

1日目からホテルを使うとは思わなかったが、とにかく無事に四国に突入できたので今日はヨシとしよう。

翌日以降は山岳ゾーンだ。
しっかりと寝て、体調を整えよう。

続く。

↓サイコンが壊れて使用できず、後日手入力したルートです