【高ボッチ高原・ビーナスライン】キツい峠のその先に

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ちょっと自転車で信州山岳ツーリングしてきました。

世はまさにゴールデンウィーク。
人によってはG(ゴールデン)W(ワーク)らしいが、幸いなことに私はお休みを頂いている。
基本的に人が集まるようなところには行きたくないので、特に何もないところに行こう。そう、例えば“高原”とか。
そして選ばれたのは信州でした。
実は以前からずっと行きたいと思っていた高ボッチ高原とビーナスライン。ようやく行ってきました。
キッカケは、アニメ「ゆるキャン△」を見たから。それだけ。
単純な理由だが、理由が単純であればあるほど動機としてはふさわしい。
特急あずさ号で塩尻駅まで。
GWの帰省ラッシュが心配されたが、車内は思いのほか空いている。というかスカスカ。
いつものように最後尾の座席後ろ側に自転車を置き、うたた寝を挟みつつ2時間。

塩尻駅着弾!!!

駅を出て一言目「いやいやいや風強すぎってかめっちゃ寒い寒い寒い寒い寒い寒いさry」
全然一言じゃありませんでした本当にありがとうございます。
気温12℃。そしてこの強風。
夏装備で来てしまった私、完全にやってしまった感がある。
そしてこの時はまさか本気で後悔する事になるとは思いもしなかったのだ…。

R20で諏訪方面へ。

空が広い。いや、高いというべきか。
アルプスに囲まれる信州という土地だからこそ、その遥かなる山のずっと上にある空の高さを感じずにはいられない。
強風の影響を受けてか、雲の流れがめちゃくちゃ早い。
雲に覆われていたかと思ったらすぐに陽射しがギンギンになったりする。
まずは高ボッチ高原へ!
この時点でわりと坂道。
やはり動くと暑くなるし、この格好で正解だったかな?
(と、この時は思ったり)
一応ざっくりと決めたルートとしては、高ボッチ高原→ビーナスラインを走った後に佐久平まで行って輪行する予定になっている。
その距離がどのくらいのものかは知らないが、まぁ佐久平までは下り口調なはずだからそこまで無茶な設定ではないと思う。
そして塩尻駅から30分ほど進んだところで高ボッチ高原への道が開かれる。

左折ぅううう!!!!!!

さすがボッチの聖地(勝手に決めつけ)、その入口からすでにボッチ感が半端ない。

そして何より挨拶代わりの坂の斜度がビビる。

最初のうちは住宅もあったりでのどかな風景が広がっていたが、急なところはやはり結構キツいし自分なら住めない( ˘ω˘ ) スヤァ…

そして異世界への扉がいざ開かれん。

キツすぎて笑えないんですが

いやまじかこれ。
冒頭にあった“あと5km”が恐ろしく感じる、、、
斜度10%がデフォだし、所によっては20%近くまでいく。
噂では聞いたことがあるが、「斜度10%で休む」という言葉の意味を始めて実感した。

路面は舗装されているとはいえ、多くの箇所でヒビ割れが発生しているし、酷いところでは滑落してる部分もある。それに割れたコンクリートがゴロゴロ転がっていたり。

うーむ、登る分にはまだいいが、下りに危険性を感じる。この斜度に加えて路面の状態…。
結局この5kmちょいを1時間ほどかけて登り切った。
最初のうちは10km/hくらいで走れていたが、中盤からは5km/hくらいのスピードに。。。
時折高い木々の間からアルプスが見えたりして、頂上からの景色に期待せざるを得ない!!!
最後の直線を進むと、一気に視界が開けた。
森林限界だ。
く、雲が…!!!そしてこの強風www
木々に囲まれていて気づかなかったが、さすがに山頂付近なだけあって風がめちゃくちゃ強い。
そしてなにより寒いwww
頂上に着く頃には雪まで降ってきた:(;゙゚’ω゚’):
天はボッチに厳しい…!!!
ゼッケーかな!!!

疲労感・薄い酸素・強風・寒さが折り重なってめちゃくちゃな顔してたと思う。ハァハァ言ってたし。

雲に覆われていたが、その景色たるや。

ボッチ山をぼっち登山。
と言っても5分くらいだけども。

登頂!

高ボッチ山、標高1,664.9mだでっ!
もうちょっと石を積み上げればキリよくなるな(´^ω^`)
そしてここから360°の絶景が一望できる。

諏訪湖だ。

美しさにうっとりしてしまう。

写真では分からないが、遥か遠くに富士山が霞んで見える。
晴れていればくっきりとその姿を見ることができるらしい。
そして夜には諏訪湖周辺の街々の明かりで絶景が広がるそうな…!
見たい…見たいけど…寒い!!!!
げ、限界だ:(;゙゚’ω゚’):
路面の凹凸を避けつつ、急な斜度をブレーキがっつり握りしめて下る。寒さのせいもあって、下りきった頃には指先がガチガチに固まっていた。゚(゚^Д^゚)゚。

続いて行く先はビーナスライン!

この時点で既に13時半頃になってしまい、まずは昼飯を食べたいところ。だがゆっくりしていると日が暮れてしまうので泣く泣くコンビニ飯をmgmg
諏訪湖湖畔を進み、ビーナスラインに向けて進路を変える。

いきなり急な坂道でニヤニヤが止まらない。

高ボッチで脚を使い過ぎてしまったのか、ペダルを踏む力が著しく低下していた。゚(゚^Д^゚)゚。

何代目山の神ですか〜?

ここから一気に登り口調になる。

まずは住宅地を抜ける。が、おかしいぞ?

キツすぎて笑えないんだが
なぜだここは住宅地だぞ!?
脚が止まる…
住宅地を抜けるといよいよ峠道になる。
序盤こそ住宅地と同じようなキツい坂だったが、中盤以降は緩やかになる。

陽も傾き、帰りの車と多くすれ違う。

これはもしかして終電間に合わないパターンが…!

霧ヶ峰高原到着!

いやぁ長かった。結局山の神バス停から1時間半もかかってしまった:(;゙゚’ω゚’):
そして周りの木々がなくなったことで風が直接体に当たる。
さささささささ寒い…!

見晴らしのいいレストラン発見!

牧場牛乳…だと…!?
これは行くしか。

デデン。ソフトクリームprpr

なぜ寒いのにソフトクリームを?だが美味い。

そしてホットミルクも。

体も温まったところで外に出るも、再び一気に寒くなるしこれは耐えられる気がしないwww

ここから一気に景色が変わる。

そしてここからが本当のハイライト。いざ、ビーナスラインへ!

アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

沈みかけた太陽が世界を赤く染める。

CAAD10がめちゃくちゃカッコいい。わかる。

森林限界はこれまで何箇所かで見てきたが、ここまで木がない世界は初めてだ。地理的な影響なのだろうか。
それにしてもこの強風はヤバい。途中、例によって雪が降り始めた:(;゙゚’ω゚’):
やれやれなんて絶景なんだ。

しかし我慢できない寒すぎる((((;´・ω・`)))

もはや指先の感覚が全くない。これ、最悪凍傷とかの可能性もあるんじゃ…?

「遥か」の言葉がめちゃくちゃ合う世界だ。

ささささささささささ寒すぎるぅうううううう

カメラのシャッターがまともに押せない((((;´・ω・`)))
途中で止まって指先の感覚を戻さないと本気でヤバい。
少しでも下りれれば木々がこの強風を抑えてくれるし、気温も上がるから早いとこ進みたいのだが、あまりにも寒すぎてまともに進めない。
結局標高1,500m付近までは森林限界が続いていて、ようやく木々に囲まれたリゾート地についた。
この時の気温が表示されていて、まさかの5℃。
5℃の中、夏装備であの強風(約10m/s)だし、それに加えて40km/hのスピードで走ってるんだもの、体感温度的には確実にマイナスだろうな’`,、(‘∀`) ‘`,、
すでに満身創痍だし、終電までに佐久平に行ける気が全くしないので麓の茅野駅から輪行することに。

なんとか完全に陽が沈む前に街へと降りられた。

だが芯まで体が冷え切ってしまい、平地でも寒さを感じる。
時刻はちょうど19時頃、茅野駅から東京方面への終電は20時半過ぎだからあと1時間は余裕があるな。
ということで市民浴場でザザッと風呂に入る。冷えた体に温泉が沁み渡る…疲労感といい身体の冷え込みといい、温泉を堪能するには十分過ぎる状況だな’`,、(‘∀`) ‘`,、

そして茅野駅から輪行で東京へ。

写真を眺めながら1日を振り返ると、信州の素晴らしさを改めて感じた。

めちゃくちゃキツいし寒いしグルメも堪能できなかったけれども、それを含めて信州を楽しめた。何も楽しい要素無いように見えるが、それでもなんだか楽しめた。理由なんてない。楽しかったんだ!
もうあの坂は登りたくないと思いつつ、またいつか登っている気がするよ…山はいいぞ…
唯一残念なのは、まだ花粉が飛散していてくしゃみが止まらなかったことかな。゚(゚^Д^゚)゚。
おわり。
走行距離89.78km
獲得標高2,112m


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