寝袋【mont-bell アルパインダウンハガー800 #3】

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”快い眠りこそ自然が人間に与えてくれるやさしい、なつかしい看護婦だ。 (シェークスピア)

人生の三分の一は睡眠、とよばれるほど多くの時間を占めている。
そんな時間を我々は大切に過ごさなければならない。
テスト前だったり、大事なプレゼンがある前日だったり。なにか大事な場面では質の良い睡眠をとるように心がけるよう世間一般では言われているが、当人からしたら「そんな時間があったら明日の準備に充てたい。」なんて思うかもしれない。

ただし、ツーリング中の睡眠は完全に真逆だろう。
しっかりと睡眠をとらないと明日がきつくなる。(笑)

さて、ツーリング中の宿泊方法は
・ホテル等の宿泊施設
・野宿
の2つだ。

よく友人に「宿泊ってどうしてるの?ビジネスホテル?」などと聞かれるくらい、大方の人間にはツーリング中は宿に泊まるという固定観念が根付いているらしい。
それも当然か、、、今は21世紀。旧石器時代とは違う。

まず宿泊施設について考えたい。
まぁいろいろあるよね。高い所から安いところまで。ざっくりまとめてみます (わりと主観的に)。

■観光旅館・観光ホテル

説明はもはや必要ないだろう。家族や友人たちと旅行に行ったときに泊まるアレだ。
テレビでも紹介されるようなものもあれば比較的手ごろな値段のものまである。
おいしい食事や大きな風呂、そしてふかふかのベッドが待っている。
高いサービスに安心してプライベートな空間をくつろぎたい!という人にはお勧めの施設。
値段は2食付きで10000円~だろうか。
コストはかかるが旅の最終日などにはアリかもしれないね。

■ビジネスホテル

劣化版観光ホテル。サービスは期待できないが安心してプライベートな空間をくつろげる最低ラインってところだろうか。基本的に素泊まりで利用することが多く、値段は一泊5000円~。
セキュリティを気にするなら最低でもこのレベルじゃないと厳しいだろう。

■カプセルホテル

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お金のない人が利用する、というイメージが持たれがちなホテル。個人用の部屋がなく、人が一人寝れるだけのスペースが所狭しと並べてある。プライベートなどお構いなし、セキュリティはゆるゆる。値段は1500円~。
しかし侮ってはいけない。むしろ私はこのカプセルホテルが非常に有能な施設だと思う。
なぜなら
・大浴場があるところが多い
・朝食付きのところが多い
からだ。
ビジネスホテルだと各部屋にシャワールームが置かれているだけで、一人で湯舟につかるか?と考えるとお湯がもったいなくてシャワーだけで終わらせてしまうことがほとんどだ。
それに朝食は別料金になるためチョイスしない人が多い。
しかしカプセルホテルの場合は風呂が大浴場 (だいたいスーパー銭湯みたいな感じ)でゆっくりと体の疲れをいやすことができる。
そして無料で朝食が取れるサービスまである。もちろんパンやスープばかりで、そんな豪華なものは期待できないが。
安くて大浴場で朝食があるなんて素晴らしいじゃないか!

■ライダーハウス

その名の通り、ツーリング中の旅人が宿泊に利用する施設。私は利用したことないが、なかなか評判がいい。旅人が集まってみんなで情報を交換したりお酒飲んだり。初めて会う人しかいない世界だからこそ一生の友人になりうるのかもしれない。値段は一泊無料から数百円のところが多いがプライバシーに関してはほぼ無いと言っても過言ではない。

■ユースホステル

プロイセンのリヒャルト・シルマンが創設した、青少年少女に安全かつ安価な宿泊場所を提供してくれる世界的なシステム。基本的に会員制で、一泊2食付きで4000円~。1部屋に数人が入る相部屋が多い。大学によってはユースホステルのサークルなんかもあるはず。本土最南端ツーリングで鹿児島から東京行きのフェリーで同室だったおじさんも、学生の頃に全国のユースホステルに行ったって話を聞いた。

◼︎野宿

そう。布団もベッドも何もない、背中を大地に合わせて寝るやつだ。主に無人駅やバス停、公園などが使われる。
雨風がしのげる事が出来ればもはや天国だろう。
気温によっては下手したら死ぬ…かも!?(〃゚口゚)!?
いや、わりとリアルな話だ。

北海道ツーリングで1週間ほど野宿生活をしたが、寝る事がこんなにも苦痛だったのは初めてだ。
とにかく寒い。体温が全て地面にもっていかれる。さらに風が吹けば余計に体が冷える。
治安の心配もある。駅で寝ている男性を高校生が暴行して死亡させた事件もある。

だから野宿をする時は
・防寒対策
・雨風をしのげる
・安全な場所
に気をつけなければいけない。

わたしはまず駅を確認する。
開いていたらそこで寝るし、ダメだったら次はバス停、それがダメなら公園の順に寝る場所を確保する。
治安に関してはある程度ネットで調べたほうが良いだろう。都市に近ければ近いほどいい話は聞かないね(笑)

そして大切なのが防寒対策だ。(いよいよ本題)
テントがあればそれだけでも違う。いちいち人がいなそうで雨風をしのげる場所を探す必要がないからね。しかしテントなど持っていなくても最低限、寝袋さえあればなんとかなる。

寝袋を選択する上で重要な事は
・保温性
・軽さ
だろう。

保温性を高めると重くなりそうな気がするが、幸いな事に寝袋に関しては値段が上がれば上がるほどどちらも良くなる。
そう、お金をかければ軽い上に暖かい寝床が手に入るのだ。

まずは寝袋について簡単にまとめたい。
寝袋の形状には
・マミー型
・封筒型
の2種類がある。

マミー型は、軽量かつコンパクトで体の形に合わせた筒型になっている。体との密着度が高く、暖かい。
封筒型は、幅広なためゆったりと寝れることができるが、かさばる上に重い。
個人で使う場合はマミー型のほうが使用頻度が多そうだね。封筒型は夏場とか家族でキャンプに行ったりするときに活躍しそう。ケースバイケース!

次に寝袋の素材について。
大きく分けて
・ダウン
・化学繊維
の2種類がある。

ダウンは非常に軽いうえに暖かい。また小さく収納することができる。
しかし高価なものが多く、また、繊維がダメージに弱いため取り扱いがデリケート。
化学繊維はダメージに対して強いところがgood point。普通に洗濯できるし、ダメージにもある程度耐性がある。収納時にも気を使う必要はない。しかし、ダウンに比べると圧倒的に重いし、かさばる。
これも使う場面によるね!

ダウン寝袋は自転車旅、バイクパッキング、登山など、積載量に限りがあり、泊まる場所が確定していなく、また、なるべく体力を回復しなきゃいけない人向け。
化学繊維寝袋は移動手段に車を使う人など、積載量を気にしなくていい、また、なるべく費用を抑えたい人向け。
寝袋なんて何度も買うものでもないし、自分の使い方に合わせていくつか購入!というのも難しいだろう。

だからこそ適用範囲が広いものを私は選んだ。
選ばれたのはmont-bellでした。
アウトドア用品を取り扱ってるメーカーは多数あるが、やはり自分が知っているメーカーが一番安心する。
そして何より自転車乗りがよく使っているというのも理由の一つだ。
mont-bellの寝袋にもいろいろ種類がある。

もちろん上に述べた通り、マミー型のダウン素材のものを購入するつもりだが、その中でも多数種類がある。
そう、保温性だ。
mont-bellはどちらかというと山岳向け用品が多い。
だからこそ夏登山・キャンプ用から冬期登山用まで、ラインナップが多い。
私自身はあくまでツーリング用として考えているため、そこまで保温性が高くなくてもよい。
使うシーズンとしては夏~秋といったところだろうか。
外気温が5~10℃くらいまで下がる時期が限界だろうから、そこらへんで探していこう。
そして出会ったのがアルパインダウンハガー800 #3

買っちゃいました。てへ。
■製品説明

”超軽量・コンパクトで高い快適性を実現した、Light & Fastモデルです。夏の高山から冬の低山キャンプまで一年を通して使えるトータルバランスに優れたモデルです。

はい、完璧。

■仕様

【素材】表地:10デニール・バリスティック® エアライトポルカテックス®加工]
【重量】548g(573g) ※( )内はスタッフバッグを含む総重量です。
【カラー】バルサム(BASM)
【収納サイズ】φ13×26cm(2.8L)
【リミット温度】0℃
【コンフォート温度】5℃
【適応身長】~183cm

はい、完璧。
注目すべきは収納サイズと重量だろう。
600 g無いーーーー!!!!
まじすかまじすか!
めっちゃ軽いやんめっちゃ小さいやん!

東北ツーリングで実際に使ってみたが、最高だった。。。
これがなかったらリアルに死んでたかもしれん。。。

当時の夜の気温がおよそ8℃前後だったが、寝袋の中は本当に暖かい。
北海道ツーリングの時は体一つで地面で寝ていたが、寒すぎて (外気温およそ15℃) 何度も目が覚めてしまった。しかし今回は一度も目が覚めなかった。
自転車に乗ってるときはさすがに重みも感じたし、サドルバッグに入れていたから揺すられたけど、それでも慣れてしまえば問題ない。

■結論

はい、完璧。

おわり。

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